感情願望欲望すべて赤裸々むき出しの毎日
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「だから庄司が好きなんだ」と思いました。
凄く謙虚で真摯で熱くて優しくて柔らかくて純粋で練られてて真剣で気遣いも織り込まれてるけど少しおどけてみせるザッツ庄司智春! という文章を読ませて戴いて最初に出て来た言葉が「ラブ!」でした。失礼千万。 舞台でやっている演劇というものをお金を払って間近に観たのはそこそこの人生を生きて来て初めての事でした。ゴジゴジお初です。 凄いですね。舞台という限られたフィールドの中でこそ発揮される魅力ってのは勿論あるとは思っていました。思っていましたがそれを目の当たりにしまして、率直に何というか、「おお」と軽く圧倒されてしまいました。 良い意味で何処を見て良いのか解らない。 ある人が前に出てあれこれやっている反対で別の人が何やらやっていたりで、メインで喋ってる人達の話も聞きたいし動きや表情や演技を見たいけど、反対側のこそこそっと小声で喋ってる側も何を言ってるか聞きたいしそっちの動きや表情や演技なんかも見たい訳ですよ。 あっち見てこっち見て。 テレビみたいにアップになって「ここ見て!」って場所が指定されてない分こっちも何処を見ても良い訳で、更に何処を見ても良い様に演者さんも話も何もかもが散りばめられてるんですな。 過去記事で何回も書きましたが、私は漂流教室の原作も小説も全く見てません。ドラマも事故的に何度か目にしはしましたがほぼ見てません。 「地震で教室が未来にぶっ飛んで生徒達がサバイバル」、というほぼ粗筋読みゃ解る程度+うろ覚えwikipedia知識で舞台に臨みました。 ストーリーは日常から吹っ飛ばされて数人おかしくなって仲違いしたりでも協力したりという具合ですが、二時間で綺麗にバランス良く纏まってましたし、コメディの要素がこれでもかってくらいあるので暗くなく、本当に面白かったです。 先の記事でも書きましたが、緊迫感と笑いのバランスが凄いです。怖いけどおかしい。怖いのがおかしい。 登場人物のキャラも全員立ってました。というより立ち過ぎ。西さんと池ちゃんと畑が特にw この三人笑い担当でしたな。 ここが濃ゆい分、高松、川田、大友のメイン三人はキャラそのものはフツーというか何というかw 庄司がインタビューでさんざ、「群像劇」「名前を最初に書かせて貰っただけ」と言っていた意味が解りました。 そういう意味では主役にしてはキャラが薄かったかもですが、でも、じゃあ誰が主役? と言われればやっぱり高松翔。 主役って言い方がおかしいのかなあ。主役ってよりはいざって時の大黒柱というか、話と生徒達全員の中の芯というか。あれ、それが主役なのか? 何だか良く解らんくなって来たぞ。 まあつまり、目立った活躍をしたり皆をカリスマで引っ張ってくヒーローではないですが、皆に好かれていざって時には先頭に立って争いを鎮める真っ当で普通のリーダーらしいリーダーでした。 ああそれにしても面白かった! 畑と関谷のパン争奪戦、西さんのオカルトヒステリック具合、池ちゃんの冷静なツッコミと謎の優しさ。 オチも良かったんじゃないかなあと思いました。 ある意味「ええぇ―――!?」の超展開ではありましたが、自活を目指すよりはコメディっぽくて、オチを見た瞬間「ああ良かった」と「ああ終わった」の両方が同時に来て凄く清々しかったです。 最後の舞台挨拶も、話し終わって全員ハケた後も拍手が鳴り止まず、もう一度全員が出て来る程の盛況っぷりでした。 あー千秋楽一回しか観なかったけどもっかい観たいなあ。二日分チケットとっておけば良かったー(´・ω・`) 庄司ブログの「漂流教室を終えて」の記事を読んで大分ぐっと来てしまったのは内緒です。 以下は書きたい事多いんだけど全く纏まらなかったので色々書き殴りフォーエヴァー。 何からナニまで壮絶バレバレ…かな多分。
■人物
【高松】 リーダーで多分一番常識人の ただ先生とかと車で出て行ったり手術中だったり不在時間が長い長い。「あっれ庄司さんはー?」と思う事数度。 そして先の記事にも書きましたが痛い系いってに引き受け役。 車轢かれ(何度も(((((;゚Д゚))))))→殴る蹴るの暴行→絞殺され未遂→ナイフで襲われ→殴る蹴るの以下略→でも勝利(TSUEE!)→麻酔なし手術 「池ちゃん痛てぇよー、俺リーダーなんてムリだよ…」急に殴りに来たり刺しに来たり見捨てたりしようとする仲間(約一名)を纏めるのは命懸け。 【川田】 皆の清涼剤だね。西さんにクロロフォルムどばどばだったりで何気にやり手な乙女。 高松が好きと専らの噂ですが思ったよりそういう要素はありませんでした。本当に見詰め合うシーンすらねぇw ケガを治してる時だとかにせいぜい私が「うわおめっちゃ庄司の足触っとる」と思った程度です。でもやっぱ主人公を心配してくれるヒロインってのは大事。 【大友】 高松と対立するお人ですな。ただこの人も不在時間が長い長い! 初っ端からちょっと神経質を匂わせるシーンがありましたがその通り、生徒の中では唯一ちょっとイっちゃってました。でも結果的には西さんを救ってくれた訳で。 「生きろ」って言われはしたけど、その大元の理由が「自殺なんかすんじゃねー!」とかそういう人道的なものではなく、「お前に使わせてやる爆弾はない」ってのがかなりシビアで好きです。 やっぱ川田の事好き? なんだよね? 【池垣】 皆の池ちゃん。冷静かつ的確な判断とツッコミを下すナイスガイ。キノコを持って来た西さんに「…飾っとくか」とアドバイスしたり、混乱来し掛けた畑に「おいリッツ喰えよ」と言ってみたり。 きっと高松以上に冷静で判断力もあるんでしょうけど、責任負わない位置で好き勝手にしてたいっていう感じの人かな。いるなぁこういう人w そんでフリーにしてる時が一番威力発揮するタイプ。 高松と信頼し合ってる感じでしたな。池ちゃん翔ちゃん。信頼してるからこそバックで安心して指示出せるんだろうなあと。 【畑】 皆のおもちゃ。マナミちゃんメールに始まりパンだったりトランシーバーだったりでもやっぱりパンだったり。 正直最初に見た時は「こいつ精神弱そうだから崩壊するんじゃ…」と不安に思っていましたが、最初から最後まで「そりゃお前イジられるわ!」なキャラで通してくれました。 おばか担当なので畑が出て来ただけでにやりとしてしまったりw 【西さん】 何気にキーパーソンオカルト主婦。現代柳瀬との通信手段。 オカルトなので畑同様、「その内精神崩壊するんじゃ…」と危ぶんでましたが全然そんな事ありませんでした。 「リッツ!」だったりちょっとヒステリックな一面もあるけどキノコ大量採取したりで可愛いおばさんw で、柳瀬の事は結局好きなの、どうなの?w 【我猛】 学校に残ってた巻き込まれ全日制のエリート高校生。幾ら東大狙っててもあそこまで博識な奴はそうそういないよw ミラクルな頭脳でこの学校に起きた事を皆に伝え、救う手立てを考えて皆を導いてくれます。我猛君学校に残ってくれてて良かったね皆! 超キーパーソンだけど高松大友との絡みは希薄な我猛君。ほぼ池ちゃんとだよ。「がもーぅ!」 あんなきゃわいい少年だったのに将来は関谷か…はっ、逆に考えるんだ、関谷が昔はイケメソだったと! 23年宇宙を漂ってたってのはあれかね、ウラシマ効果を利用して漂流した時代へやって来たって事なのかな。 【柳瀬】 事故回避した…筈だったのにw 医者の息子なので高松救ってくれます。「皮膚科だけどね!?」 ヘルメットやバイク埋めてくれたり。でもバイク使われなかったみたいだよ柳瀬w 後、良く解んない臓器は捨てちゃダメだよ柳瀬。 【先生】 冷静に狂ってく先生。急にシャツ真っ赤に染めて戻って来たり終始怖かったよ先生(´・ω・`) パンのインパクトの所為か狂気って点では関谷の方が目立つけど、高松殺そうとしたり関谷殺したりで、実は関谷よりよっぽど怖い事やってくれちゃってるんですなあ。 先生の最期は笑っちゃって良いのか良くないのか。まあ笑っちゃいましたがw 高松の足をはむってしてたのは何なんだ。カニバリズム? 【関谷】 先生とは対照的に解り易く狂ってくれる購買のおいちゃん。その所為かアイテム豊富。「何本持ってんだよ!」「フォークで何やってんすか」 主に放送室の住人。教室で色々話し合ってる間もゆっくりゆっくりもぐもぐパンを喰ってます。 正に狂気って感じでした。おかしいけど笑っちゃって良いのか悪いのか。 庄司小野さん宮下さんってメイン演者三人が「高松より大友に共感」って言ってておおーい! でしたが、パンフインタビュー見る限り庄司は庄司なりに高松の考えやセリフを考察してて興味深かったです。 パンフレットは観劇後に読んだので、庄司のインタビュー読んでからみると少し高松の見方が変わったかも知れないなあ。 ただこのお三方の言ってる「高松」と「大友」はマンガの方かこの劇での方かはちょいと解りませんでした。 ■舞台挨拶 千秋楽の舞台挨拶を簡単に。 まず最初は全員でお辞儀→ハケ。その後庄司と川田さんだけ上を蝮谷Tに着替えて登場。 今日は席もみちみちでした。「ソファーの方まで座って戴いて」 「どーでしたか」いきなり丸投げだw 「良かったですよ」「関谷的には良かったですか」 我猛は普段はメガネだけどラストは関谷が掛けちゃってる。「誰か解んないんじゃないかなーって」「そんな事ないでしょ」関谷からメガネ返却w 普通の演劇公演としては日程も短めだし回数も少なかったんだとか。「皆さんとまたご一緒にお仕事するには皆さんが願ってくれないと。僕は派遣社員なんで何時何分にここって行くだけなので」 西さんは池垣におぶわれて退場するシーンがあるのですが、「袖で『私軽くなったでしょ』って言ってた」可愛いw 他にも各演者さんにお話を聞きつつ「有難うございました」でハケ。 その後暫く拍手が鳴り止まず、全員再登場。皆がお辞儀してるのに気付かず、先生と西さん慌ててお辞儀w 「まだ喋らせて貰えるんですか」w 「どーでしたか」やっぱり丸投げw 先生「最終日なのにゾウ一番下手だった」w 宮下さん「今日庄司さんの息良いにおいでしたよ」「ウソぉ! 近付いて話す場面あるからね」喜びつつも説明は忘れない庄司さん。「ブレスケアしたもん」 「三日前が一番臭かったです」庄司すっころびw 「マジでぇ!? ちょっと柳瀬手術してよ柳瀬ぇー!」「柳瀬って言ってるのに柳瀬全然聞いてなかった」w 「いやー凄いリアクションだなあと思って」 「えーと。…畑君どうでしたか?」また畑にw 「何か畑君には振りたくなってしまうんですよ!」 やっぱり「有難うございました」とお辞儀してハケ。 舞台挨拶も楽しかったです。さっきまであんな極限状況の話だったのに急に明るくw 余談ですが、舞台挨拶後、舞台右手に庄司が、左手に我猛役の俳優さんがハケて行きました。で、私の右隣に座ってた方がどうやら我猛役の俳優さんのファンだったみたいなのですな。 私は右手にハケて行く庄司の背を追い、右隣の方は左手にハケて行く我猛の背を追い。 自然私と隣の方の視線が交錯して絡まり合って何だか不思議な感じになっておりましたとさ。 もっかい見たいなあ。何か形に残るものとして残して好きな時に観たいなあ。 何はともあれ大満足の漂流教室舞台でした。 良い脚本、良いスタッフ、良い共演者に囲まれての舞台、やらせて貰えて良かったなあ庄司ぃー。俳優庄司智春も期待してるよー。 気が向いたらこの下に何かが増えてる…かも。 PR |