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感情願望欲望すべて赤裸々むき出しの毎日
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「告白」を見ました。本も、映画も。

原作と映画、どっちを先に見た方が良いんだろう? と迷っていました所、研究室に原作が置いてありまして。ちょっと雰囲気を知るつもりで、と手に取って読んでみました。
そしたらもう止まんなくて止まんなくて。二時間三時間程度で読み切ってしまいました。
で、先日レディースデイに友人を誘って、映画も見て来ました。


原作。
題名通り各人の告白。一人称の文章が続き、読み易いです。内容も引き込まれます。読み出したら止まりません。
読み物として凄く面白かったです。ちょっと上から目線ぽいですけど褒め言葉です。
話から得る物は何もないです。私にはなかったです。でも純粋に、この先どーなるのかどーなって行くのか、わくわくして読み進められるオハナシでした。


映画。
これは凄い。監督凄い。本当に凄い。
原作に忠実に、でも削ぎ落とせる所は削ぎ落としつつ、監督が原作を読んだ時に抱いたのであろう雰囲気を要所に盛り込んで伝えていて、いやー素晴らしかった!!
これは原作ファンも満足なんじゃないかなあと思いました。少なくとも私は満足。 ちょっとスロー多用し過ぎじゃ…とは思いましたがw
全く陰日向の監督にも見習って戴きたいよ。


以下折畳み部はおもっくそネタバレ。いつも以上にネタバレ。
原作と映画を比較してるだけです。
映画を見てみて、そうだ、中一だったんだと思い出しました。
原作読んでる分だともっと大人びた、高校生くらいのイメージを頭の中で作り上げてしまっていました。
でもそういえば中一だったなあと。渡辺修哉や北原美月は映画でもそこそこ大人びた容貌でしたけど、下村直樹は本当に子供らしい容姿と声変わりしてない声と舌っ足らずな喋り方で、こんな年齢の子供の話だったんだと、思い直したというか改めてぞっとしたと言いますか。
冒頭、松たか子もとい森口先生の告白で犯人の姿が映った時、「え、こんな平凡な子なの」と良い意味で思いました。

映画だと下村の告白が激短でしたね。ちょっとギャグ要素もあったというw
下村一家崩壊の様子はお母さんの告白がほとんどで、下村が本当は更正しようと思っていた事、コンビニを血塗れにした経緯、急に事件概要やエイズになったと母親に告白するに至った経緯などは描かれてなかったです。
個人的に下村の告白は、下村のおかしくなったなりの思考が垣間見えましたし、母親との気持ちのすれ違いも見えて面白かったので是非映画でも描いて欲しかったのですが。
二時間で収めようと思ったら、やっぱり削るべきなのは下村の告白なのかなー。なのだろうなー。他は外せないものなー。
あ、下村のお姉ちゃんもいなくなってましたね。「家を出た」ってちらっと話には上がってましたが登場はせず。まあ、お姉ちゃんは描かなくて良いかなw
あー後、美月の初恋が下村だっていうのもなくなってましたねw それがきっかけで渡辺と美月がケンカしてキルな事になるのですが、ルナシーがきっかけって事になってました。美月の初恋の相手って設定は入れてあげても良かったんじゃ…ちょっと不憫だぞ下村w

お母さんは原作だともっと病んだイタい母親って感じでしたけど、映画だと家庭状況の解説役だったのでかなりまともに映りました。
原作の日記に多用されてた「筈だ」「違いない」とかがほとんどなかったからかな。

逆に美月は先生との喫茶店の会話が付け足されてたり、原作より映画の方が良い役だったって印象です。
何より美人。美人美人マジで美人だよ美月役の娘。原作での優等生! ってイメージが先行して、暗めでメガネ掛けた地味~な女の子って思ってたのですが、いやはや目の覚める美人さんじゃないか!w
そんなイメージだったので、美月の私服がギャルギャルしてたのはちょっとショックでしたw 原作でもルナシー信者って知った時は妙にショックだったなあ…
先生へのメッセージ。原作だと小説に投稿するって体でしたが、映画では日記って事にしてました。あれは原作だと結局投稿したんでしたっけ? ちょっと失念。確か渡辺に見付かってもいませんでしたよね。
下村が母親を殺した後、ウェルテルの後ろを歩きながら渡辺とさり気なく手を叩くシーンが好き。っていうかHIV結果見せた後渡辺とイチャイチャし過ぎだろ!w
そう言えばウェルテルにウソ発見器の時計をつけるシーンがなかったですな。

渡辺は、原作だと渡辺視点だからか頭の良い印象だったのですが、映像で見てしまうと子供っぽさが前面に見える所為か、どうにも思ったよりバカっぽく映ってしまいました。もう森口先生に言われるまでもなくバカだこれは!
お母さんが阿部千代みたいだった。あれもしかして阿部千代だった?
原作と映画で一番違ったのはラストの演出でしたなあ。原作だと淡々と先生がラブレターをばっさり切り捨てて爆弾を研究所に配置した旨を伝えて終わりなので、渡辺のリアクションはご想像にお任せします、と言った所なのですが、映画の渡辺は取り乱しまくり。鼻血ブーしちゃったのにはちょっと笑っちゃったぞw
おまけに映画だと、ラブレター内でお母さんに会いに行った段でウソまでついててバカっぽさアップだぞ渡辺!w
いや、中学時代特有の「自分では大人だと思ってるけど周りから見たらまだまだガキ」な要素が凄く良く出てて良かったと思います。渡辺のバカさ。
逆回し時計(でしたっけ?)を使ったラストの演出は面白かったです。


登場人物に関して比較して書きましたが、結局原作も映画も両方とも面白かったよと。どっちかだけ見ても楽しめるし、両方見ても楽しめる。どっちから見ても楽しいんじゃないかしら。映画→原作の方が良いのかな?
そう言えば森口先生について書きませんでしたが、森口先生は原作も映画もほとんど違いはなく。
そう言えば映画の宣伝で「ラストシーンをお見せします」ってあったけど、あれ本当にラストシーンだったんだなあw
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